「殺し屋1」

2002年1月18日
アッという間に寒くなってしまった。
きょうは仕事を休んで、つかサボッて渋谷まで行って「殺し屋1」を観てきた。

久しぶりの電車。新宿方面へショートカットする「湘南新宿ライナー」に乗った。なるほど早い。がしかし、渋谷駅なるものはかなり南側にホームがずれていた。
おのぼりさんには、「イメージフォーラム」という映画館がすぐには見つからずウロウロしてしまった。

映画は、「三池印」の娯楽作になっていた。原作の殺伐とした重さはなく、スピード感のある映像と濃い役者さんたちのおかげで別物に生まれ変わっていた。
血や内臓がぶちまけられるが、デフォルメがきついのでむしろ笑える。登場人物は同じ設定だが、それぞれ微妙にあるいは大胆に変えてあって面白い。一番は浅野クンの垣原で、金髪になってイイ男。来ている服もサイケでおしゃれ。最初の登場シーンこそ笑いのみでカリスマ不足が心配されたが、なかなかどうして彼の力の抜けた「アツくない演技」が、濃いキャラ達の中でも異彩を放っていた。特に垣原の右腕役の人が巻き舌爆発の怒鳴りキャラだったので、その対比の妙が良かった。

ストーリーは、前半は原作をなぞって進んでいくが、後半はかなりアレンジ。つか、ところどころ長回しで急にスピードダウンする。キャラの肉付けや心理描写としてもかなり緩慢だし、イチなんて空手のトレーニングや幼少時のトラウマとか省いているから結果として中途半端になってしまった。前半に大笑いさせてくれた三光連合の会長や船木、鈴木たちの出番がなくなったのも残念。

さらにアクションシーンも相対的に少なくて、垣原との対決や、双子デカの凄みを見せるシーンが食い足りないかんじ。肝心のイチの「必殺かかと落とし」も足が振り下ろされた軌跡を寄った早回しで見せたりして、引きの絵でのアクションがない。もともと狙いだとは思うが、超人的な格闘シーンをリアルに観てみたい気もする。

それにしても、わざわざ渋谷まで観に行ったかいがあった「三池印」の怪作でした。
帰りに駅周辺の本屋で、読みそびれた第三巻を探したが、それだけが売り切れて無かった。残念。

渋谷の街が、またしばらく行かないうちにところどころ変わっていた。

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