初監督作とは思えぬ洗練された映画。

クルーニーの映画オタクぶりを実感。
そしてさすがチャーリー・カウフマン。

音楽の使い方やカメラワーク、ブラックなジョーク、時間軸ずらしなど、師匠のソダーバーグによく似てる。
前半は笑いも交えて軽妙に進み、テクニックが目立つ上っ面だけの映画だなと思ったが、後半はサム・ロックウエェルの心が壊れてきて儚い余韻の残る味わい。

テレビ業界の内幕とかスパイの駆け引きとかはどうでも良くて、
彼が「ママ、どこにいるの?」と叫んだ虚ろな心が胸を打った。

そう思うと、スクリーンを明るく照らしたドリュー・バリモアも余計に思えてしまう。
番組売れて、ステキな彼女もいて、ストレス解消に殺し屋もできて
言うことなしじゃんって。

舞台が分散されてどっちつかずな印象もあるが、散りばめられたピースが合わさって徐々に影が実体を現すような、そんな淡々とした重みを感じる映画でした。(☆4つ)

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