あの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督。ってか、それ今だに見てないんだけど。

またやってくれました。スタジオセットの床に、家のワクを線引きしただけの限定空間で繰り広げられる救いのない世界。
しかも177分ですよ。

はじめのうち、村の住民たちの人間模様を描きながらニコールが優しさをふりまいて溶け込んでいくあたりは、(絶対ロケの方がいいよ。美しい村の自然も入れなきゃ)なんて甘いこと考えてた。

しかし、住民たちの心の醜さが次第に浮き彫りになってくると、
手持ち風な揺れのカメラが村人の表情に迫り、舞台劇的空間のテンションは上がりっぱなし!

<以降ネタバレ!>

ビョークはとことんイジメ抜かれたらしいが、今回のニコール・キッドマンも散々いいようにやられつつも終盤に立場が逆転。
ちょっとスッキリした気もするのだが、よーく考えればアメリカの歴史そのもののような暴力による清算。何の解決にもなってない。
いっそのことキッドマンが魔女狩りのように吊るされて焼かれたりしたほうが徹底してて良かったのかも。

この監督、よほどのトラウマ抱えてるんでしょうか?
人間を見る視線にまったく愛がない。

それでも、去年見た「アレックス」と同じくらい衝撃的で、それ以上に面白かった。(☆4.5)

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