世紀末な気分の私には、古き良きアメリカのノスタルジーを喚起するようなサクセスストーリーを素直に楽しむ度量はありませんでした。

進行が早く、綺麗すぎる音楽が常に鳴っていて「フォレスト・ガンプ」のような寓話っぽさもある。心の傷から立ち直るところを細かくくすぐってくれるのが僕の好みなので、トビー君はともかく、ものわかりの良すぎるジェフ・ブリッジスや、うまいけど見せ場のないクリス・クーパーももっといじって欲しかった。

3人ともうまい。ブリッジスは「It’s fine,Tom 」と言ってニッコリした横顔がスターマンになっていて腰砕けたぞ!

結局いちばん感動したのは馬の疾走シーンばかり。 一騎打ちで馬体を合わせて勝負根性比べになったときはゾクゾクしたが、数々のG1レースを外しまくった悪夢も頭をよぎり純粋に楽しめなかった。

余計なとこつつくけど、相手の馬と目を合わせると根性を発揮するというシービスケットがブリンカー着けてるってどうなの? トビー君の騎乗っぷりも良かったけど、乗り替わったゲーリー・スティーブンスは画に描いたような騎手っぽさ。昔のロバーツやペリエを思い出しました。日本人にこだわらず素直に買ってりゃよかった・・。
(☆3つ)

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