「4人の食卓」

2004年6月5日 映画
またもや打ちのめされた。「殺人の追憶」に続いてまたもやただごとではない映画を見てしまった。見た目はともかく通常のホラーとかスリラーといった映画ではなかった。女性監督のデビュー作だそうだ。

途中までは異様な緊迫感の中で徐々に過去の記憶がほぐされていく。「シックス・センス」タイプ?とか思ってると最後にまた放り出される。

概ね不評なようだけど、タイトに編集して最後にドンデン返しと謎解きをきっちり付ければ普通の娯楽映画になってしまう。(それでも十分すごいけど)チョン・ジヒョンを起用しても商業映画にしなかった根性がえらい。

劇中ほとんど音楽使わず無音のテンションがキリキリさせるのだが、ここぞという所でカマされる不協和音のSEも怖い。正直ストーリーは未だにわけがわからないのだが、映像と音を追っていくだけでお腹いっぱいだ。

僕の喉のつかえを取ってくれたレビュウがあった。よく見に行く〔粉川哲夫のシネマノート〕http://anarchy.k2.tku.ac.jp/japanese/cinema/notes/2004-01.html やはり「殺人の追憶」同様に<前近代の揺れ戻し>。非日常な不条理の迷宮のままで正解なのだ。43歳の自分にはすごく納得のいくレビュウだった。

余談だが、この監督名前がイ・スヨン。もしかして人気歌手のLee Soo Yougかと思ったら違ってた。それでもインタビューとか見ると若い。すごいなぁ。
(☆4つ)

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