「華氏911」

2004年8月24日 映画
井筒のオッサンがボロカスに言うてたけど、それも仕方ないような強引すぎる作り。彼の場合ドキュメンタリーではないのはいっこうにかまわないが、あらかじめ決まっている結論・主張に合わせて映像をはめ込んだようなかんじがいかにもで醒める。

フセインとビンラディンを悪の枢軸と決め付けたブッシュを同じように個人攻撃。階級社会や大国→小国の支配構造が戦争を産みだすと言っておきながらも、その構造的問題の解明をせずにブッシュや取巻きを揶揄・批判するばかり。
ブッシュの再選を阻止したいという気持ちの先走りがそうさせたのだろうか。仮に民主党が勝ったとしても戦争を産みだす支配構造は簡単には変わらないと思うのだが。

それでもイラク侵攻や住民・兵士双方の痛々しい映像は無知な自分にはかなりインパクトあった。
前半はブッシュのアホなキャラを茶化して笑わせておきながら、後半は例の突撃取材を絡ませて戦死した米軍兵士母親で泣かせる。パロディとマジメのバランスが悪くて心の置き処に困ってしまう映画だった。流行りモノになってしまった「商業映画」を涼しい映画館の中で眠気をこらえて観るという居心地の悪さ・・。せめてブッシュ政権に盲従する小泉政権に投票することだけは最低限やめておきたいと誓うのみでありました。
(☆3.5)

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